災害時にも役に立つ、家庭用ガスボンベが使えるキャンプ道具    ~ ツーバーナー編 ~

焚き火や美しいランタンを眺めて、何もしない贅沢な時間を過ごす。

こんなことを思ってキャンプを始める方も少なくないと思います。

しかし、美しく贅沢な環境を整えるとなるとそれなりに手間がかかります。

薪に火がつかないとか、加圧式ケロシンランタンのメンテナスが面倒だとか。

登山やマラソンと同じで達成感と充実感が同時にやってくることでより満足度が

高まるんですが、めんどくさがり屋さんですとあまり手間がかかるとキャンプが

嫌いになっちゃいます。そうならないために、よりお手軽に、よりお値打ちに

本格アウトドア環境をつくりましょう。

そこで不可欠なのが、家庭用カセットコンロのガスボンベです。

この家庭用カセットガスボンベのことをキャンプ界隈では

CB缶(Cassette Gas Bombe)と呼びます。CB缶は大抵の家庭で常備されていて、

どこでも安く100円程度で手に入ります。アウトドア用のOD缶(Our Door)に比べて

火力が弱いとか、寒さに弱いとかデメリットはありますがCB缶を使うような比較的

ビギナーさんはそんな厳寒地でキャンプしませんよね。

↑左がOD缶、右がおなじみCB缶。

初心者にとってはデメリットを補って余りあるメリットを持ったお手軽お値打ちな

CB缶を燃料とするキャンプギアがおススメです。

イワタニ FLAT TWIN S

LPG分野で国内シェアNO.1を誇る総合エネルギー企業である岩谷産業。

キャンプ用品を含めて様々なCB缶用品を開発している安全安心のメーカー。

PRIMUSやトランギア製品はグループ会社のイワタニ・プリムスが輸入販売しています。

イワタニのFLAT TWIN Sは家庭用カセットコンロを2つ並べたような2バーナーです。

フタの部分が風防になり、バーナー部分が外装に覆われているので

風の影響を受けにくいつくりとなっています。

さらに小さな炎をたくさん作る多孔式バーナーを採用しており風対策はバッチリ。

ヒートパネル搭載で寒さ対策もされていて、寒冷地でのドロップダウンによる火力低下も最小限。

ヒートパネルをパワーブースターと呼ぶメーカーもありますね。

見た目が家庭用カセットコンロそのもので、アウトドアっぽくないのが欠点ですかね。

家庭でも使いやすそうで、しゃぶしゃぶ、焼肉、すき焼きなんかを同時にできちゃうのは

なんだか楽しそうです。

さすがは国内NO.1メーカーだけあってオプション部品が豊富。

網焼き、鉄板焼きでも油が落ちないものも。

たこ焼きも可能。

イワタニ グリルスター

言わずと知れた国内ガス関連事業トップシェアのイワタニ産業。

こちらは前述の『イワタニ FLAT TWIN S』にキャリー付きのスタンドと

グリルプレートが標準装備され、お手軽にアメリカンバーベキューグリル

のようなスタイルを楽しめる、純国産のグリルセットです。

↑こんな感じのアメリカンスタイルが手軽に楽しめる。というと大げさかな。

とにかくスタンド兼タイヤ付きキャリアがかさばりますので、

車載スペースに余裕がない方にはオススメしません。

しかしながらかさ張るということ以外は、さすがの純日本製で

不便を楽しむアウトドア精神を忘れてしまうほど、風対策、ランニングコスト、

メンテナンス性、豊富なオプションで便利すぎです。

便利すぎて物足りないかも。しかし、災害など緊急時にも役立つという意味では

とても良い買い物です。ついでに大量のCB缶をローリングストックしましょう。

ローリングストックとは日常的に使用するものを多めにストックして

古い物から使って、使った分を買い足していくという考え方です。

SOTO レギュレーター2バーナーGRID

見てください。この飾り気のないスタイリッシュさ。まさにマイナスの美学です。

1978年に愛知県で創業した新富士バーナー株式会社のアウトドアブランドのSOTOから

発売されているスタイリッシュなステンレス製のツーバーナーです。

このツーバーナーの特徴は、ガスボンベを横向きに取り付けるためコンパクトに設置

できることです。これができるのはCB缶ならではです。

胴回りが太いOD缶ではこんな風に薄く設置することは物理的に不可能です。

↑OD缶だと、バーナー下にスペースが必要。テーブルに直置きできない。

OD缶は太いので置いたときに安定するメリットはありますが、

今回のツーバーナーのような使い方はできません。

CB缶でよくある低温時に火力が弱くなるドロップダウンという現象。

これを対策するために低温時にボンベない圧力が下がっても火力の低下を最低限にする

マイクロレギュレーターが搭載されています。

バーナーの熱をボンベに伝えて火力を維持するパワーブースターやヒートプレート

と呼ばれる低温対策とは別の機構です。

SOTO ツーバーナーGRIDにはステキなオプションも用意されています。

バーナー奥に、食器、調理器具、スパイスなどちょっとしたものを置ける追加テーブル。

やっぱり専用品は統一感、フィット感がいいですね。社外品ではこうはいきません。

鉄板焼きやすき焼きも可能なグリル鍋。全ての風防が取り外せるので

風があまりない屋外や、室内で鍋料理や鉄板焼きを大勢で囲んで楽しめますね。

運搬用のソフトケースは標準で付属されていますが、

別売りのハードケースなら美しいステンレス面をしっかり保護できます。

ガスボンベやオプション備品もコンパクトに収納・運搬。

ちょっとだけデメリットは、せっかく凹凸が少ないので五徳が外せると洗いやすい。

五徳が大きいので大型鍋は安定しますが、マグカップやシェラカップの直火は

サイズを選びます。そんな時はイルサの五徳がおススメ。

どうやら本来はイタリア製のエスプレッソメーカーのアダプターらしい。

一つ持っておくと意外にいろんなシーンで活躍する隠れた逸品です。

SOTO 2バーナー ST-527

こちらは2021年の新製品。CB缶を縦に設置するタイプの2バーナーです。

テーブルの上や、家庭でカセットコンロの代わりに使ったりはできませんが、

よりアウトドア感のあるデザインで屋外でもしっかり熱を伝える3,300kcal/hの

高火力。ちなみに前述の2バーナーGRIDは2,500kcal/h。

マイクロレギュレーターやヒートパネルは標準装備されていません。

100均ボンベよりちょっと高価ですがSOTOの専用ガスボンベ、パワーガスST-760を

使えば低温時でも高い火力を維持できます。別売りオプションのパワーブースターを使えば

100均ボンベでも低温時の火力低下を最小限にできます。

他にもシステムスタンドやウォータージャグ、グリル鉄板のオプションもあり、

スタンド、ウォータージャグ、2バーナーを合体させてキッチン化できます。

いかにもアウトドアって感じのキッチンが簡単お手軽に作れます。

シェラカップやマグカップの底が小さい容器も置けるタイプの万能五徳もうれしいです。

UNIFLAME ツインバーナー US-1900

金属加工の街、新潟県燕市の金網会社から発展したアウトドアブランド

「ユニフレーム」ユニークなFLAME(炎)の意味。ヨガフレイムのフレイムですね。

ゴツゴツ男前なツーバーナーです。

専用ボンベを使用すれば最大火力3,900kcal/HとCB缶バーナーでは最強クラス。

ボンベを縦に設置するタイプですのでテーブルに直置きはできませんが

背面の風防を取り外しができ周りを囲んでの鍋やバーベキューも可能です。

耐荷重は15kgまでとなっていますので、12インチの大型ダッチオーブンでも

ひとつなら使えます。目安として12インチのダッチオーブンに中身がいっぱい入っていたら

だいたい15kgくらいですね。

SOTOのST-527ではオプションだったパワーブースターが標準装備なのはうれしいですね。

そしてこのツーバーナーの最高なポイントは収納状態のスッキリ感です。

現金が入ったアルミアタッシュケースみたいにスタイリッシュ。

ボンベを外して足をたためば軽量コンパクト。裏面は中身丸見えですけどね。

五徳は外せて、汁受けも凹凸のない形状で手入れも簡単。

お手軽便利でおしゃれな中に無骨さも兼ね備えたツーバーナーです。

まとめ

ツーバーナーは焚き火台やバーベキューコンロより収納サイズが大きなものが多いですが

ミニバン以上の車でキャンプに出掛けるのであれば問題にはならないでしょう。

孤独に真っ暗闇を楽しみたいようなキャンプガチ勢にとって、CB缶ツーバーナーは

かなり邪道なキャンプ道具といえるかもしれません。

しかしファミリーやグループでキャンプを楽しむ場合、

不便を楽しめる人たちばかりとは限りません。

大勢でストレスなくアウトドアを楽しむには、

たき火料理も最高ですが、不便になり過ぎないキャンプギアも必要です。

copy=”YES”SH904i

電源サイトでいくつもの投光器で周囲のサイトも含めて煌々と照らしてくれる

ありがた迷惑なキャンパーさんもいますからね。

キャンプに利便性を求めるなら家と変わらないという意見もありそうですが、

そういわずに広い心で、人それぞれいろんなスタイルでキャンプを楽しみましょう。

みんなミニバンでキャンプに出かけるとはいえ、車載スペースは無限ではありませんので

燃料統一も気にしながらキャンプギアを選びましょう。

CB缶ランタンについてはこちらをご覧ください。↓

暖房や炊飯もCB缶が使える機器が発売されていますのでこれらについては

別記事で紹介します。

おしゃれキャンプを気取ってはいても実はホテルや旅館に泊まるより安く楽しめるから

キャンプをするという方も少なくないと思います。

必ず消費する燃料は安くどこでも入手できるものがいいですよね。

お知らせ

 STAND.FM ガリバーのおすすめ中古車ラジオ でいろいろ配信していますので、

よろしければ聞き流しにご利用ください。

他にも、SPOTIFYGoogle PodcastApple PodcastRadio PublicBreakerAnchorでも

マルチ配信しています。

私、 ガリバーの楽天ROOM では、おすすめのカー用品、

災害時にすごく役立つ楽しいキャンプ用品を紹介しています。

最後までご覧いただきありがとうございました。

ガリバーでした、バイバイっ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました