節分ですね。子供の頃は、親にオニのお面をかぶせて豆をぶつけるという行事でしたが、
いつのころからか、恵方という、何の意味があるのかよくわからない方角に向かって、
巻き寿司を一気食いするっていう、無茶なイベントに変りましたね。
事の発端は、セブンイレブンらしいですよ。
にしても、伝統行事みたいに定着して、すごい影響力ですね。
本日は、引き続きレトロカーなんですが、皆さんお待ちかねの光岡自動車です。
光岡自動車は数多くのクラシックカーもどきを生産、販売しています。
もどきと言うと、聞こえは悪いですが、正直な話、
クラシックカーって、かっこいいんですけど、
エアコン、パワステ、パワーウィンドがついてなかったりして、
夏暑く、冬寒い、ハンドルは重くて、古いせいでいつ壊れるかわからないし、
壊れたときに部品もないし、仮にあったとしてもとても値段が高くて、
いつでもどこでも整備できるわけではありません。
光岡自動車にはそんな、クラシックカーの不便な部分をできるだけ取り除いて、
気軽にクラシックカーを楽しもうという気持ちが見えます。
こんな風に見ると、なんちゃってクラシックカー、
クラシックカーもどきも悪いもんじゃないです。
光岡自動車のクラシックカーもどきを片っ端から紹介していくときりがないので、
いきなり光岡自動車の中でも一番のクラシックカーもどきを紹介しちゃいます。
買わなくても一見の価値がある、超ド派手なクラシックカーもどき、
それがミツオカ ラセードです。
ラセードの名前の由来は、LIFE-SECOND-DREAMです。
第二の人生も夢を持って生きていこうって感じですかね。
ラセードには年代によって2種類あって、
日産のS13シルビアをベースに500台限定で制作され、
1990年に発売された初代と、S15シルビアをベースに100台限定で制作され、
2000年に発売された2代目です。
ラセードという車は、あくまでシルビアの改造車という位置づけで、
車検証の上でも日産シルビアで、シルビアを改造申請して販売されたのが光岡のラセードです。
改造といっても、改造のレベルを大きく超えているような気がして、
半ばムリヤリ改造申請が受理されたんっじゃないかと思います。
というのも、初代ラセードでは全長をS13シルビアより63cm延長して、
全長は驚愕の510cm。5メートル10センチですよ。
2代目ラセードはS15より78.5cm延長して、
初代モデルよりさらに長い全長523cm。
前後だけ付け足して、これだけ延長したら当然不細工で、
走りもわけがわからなくなるので、ホイールベースは初代、2代目ともに、
シルビアより90cm延長。
こんだけいじっておいて、シルビアを改造しましたって申請して、
違う車じゃんってツッコまれそうないじりっぷりです。
長さはものすごく長くしたのに、高さはシルビアよりちょっとだけ低くなっています。
こんなことまでするからこそ、
ラセードのあの素晴らしいスタイリングが作り出せたんでしょうけどね。
全長に関しては、アルファードやランドクルーザーよりも長く、
初代はハマーH2と同じくらい、2代目はそれよりさらに13cm長いです。
私が、国産のクラシックカーもどきを紹介しようとしたきっかけは、
クラシックカーって値段が高くて、壊れやすかったりするので、
国産クラシックカーに安心して手軽に、
かわいいものが好きな女性にも乗っていただきたい、
そんな思いで紹介しているんですが、全長5m超えとなると、
運転に自信のある方でも慣れが必要なレベルです。
しかも、ラセードの運転席はシルビアと全く同じでかなり低いシートポジションになるので、
超長ーい、ロングノーズのラセードだと、前方の見切りがめちゃくちゃ悪いというか、
見えないと言う人もいるんじゃないかというレベルです。
ちなみに後方視界もかなり悪い。バックカメラをつけましょう。
最小回転半径も2代目ラセードで6.3mと10人乗りのハイエース グランドキャビンと同じくらいです。
ハイエースならいいですよ、運転席の前にボンネットはないし、
高い着座位置からの視界は良好ですから。
1.3mに満たない超低い全高に超ロングノーズで前後の見切りは最悪。
全長5mをゆうに超えていて、
最小回転半径は10人乗りハイエースと同じ6.3mを乗り回そうと思ったら、
研ぎすまされた心の目か、車両感覚を身につけないと、
せっかくの素晴らしいスタイリングにキズをつけることになります。
しかし、ラセードを思いのままに操るテクニックさえあれば、
この美しいクラシックカーもどきをお値打ちに手に入れることができます。
初代ラセードの中古車価格は、1990年式で31年落ち、
このスタイリングで31年落ちなら新車みたいなもんですよね、
走行距離6万3千キロ、修復なしで諸経費コミコミで約185万円。
忘れてませんか?初代ラセードは500台限定販売ですよ。
31年前に発売された500台限定の見た目はほぼクラシックカーがたったの185万円。
激安です。
ちなみに100台限定生産の2代目ラセードは2002年式、19年落ちで、
走行距離6万6千キロ、修復なしで諸経費コミコミ322万円です。
これまた激安。100台限定ですからね。
参考までに、最近、光岡自動車から200台限定で発売された、
NDロードスターベースのミツオカ ロックスターは新車価格約500万円ですが、
最近の中古車価格は800万円からです。
ラセードの安さがわかっていただけますよね。
ただし、ラセードについて私は、一つまだ言っていないことがあります。
インテリアはシルビアそのものなんです。
何の色気もないんです。
そのことを知らずに、意気揚々とラセードのドライバーズシートに向かおうものなら、
その美しい見た目とインテリアのギャップに愕然とすることでしょう。
しかし、そこはあとで何とでもなります。
元々がシルビアなので、当然シートレール、バケットシート、シフトノブ、
ステアリング、あらゆるシルビアの部品が使えます。
幸い、S13もS15シルビアもパーツは豊富にある車種ですので、
内装をカスタムするのにそんなに苦労はしないはずです。
エンジンも日産なので、普通に日頃のメンテナンスをしていれば、
長く乗れるでしょうし、何かあってもエンジン部品も豊富です。
ただし、車両感覚と心の目を養うことは必須です。
インテリアとエンジンは部品が豊富でも、
あの美しく複雑な外装を傷つけてしまうときっと莫大な修理費用になるでしょうから。
あとは、ムリヤリ感のある、
全長とホイールベースの伸ばし方をしているような気がするので、
シャーシや足回りは大丈夫なんだろうか?
という気がしますが、まあそこは信頼と実績の日産シルビアベースなので、
そこを信じるしかないですね。という感じの、ミツオカ ラセードです。
結局この車は、気軽に乗るというより、乗りこなさなきゃならない感じがします。
しかし乗りこなす楽しさもある。
みんな大好き台数限定の、美しいお値打ちなクルマです。
機関部品は豊富にあります。見切りの悪い車体をいかに傷つけずに乗りこなせるかです。
この車を乗りこなせる腕前と、広い駐車場と、
交通量の少ない田舎にお住まいの方には超おすすめの一台です。
ちなみに、このミツオカ ラセードはフォード ティファニークラシックという車を
オマージュした車です。
ティファニークラシックは買えないけど、ラセードはがんばらなくても手に入ります。
このど派手なクラシックカーが似合うかどうかはあなた次第です。
本当にこの車が似合う人は、THE ALFEEの高見沢さんだけだと思っていますけど。
本日はこんなところです。
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災害時にすごく役立つ楽しいキャンプ用品を紹介しています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ガリバーでした、バイバイっ。
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